2021年6月25日 (仮訳)新種Scytinopogon caulocystidiatusとS. foetidus、およびブラジルで記録されたその他の種 Furtado, ANM. et al., 2021. Scytinopogon caulocystidiatus and S. foetidus spp. nov., and five other species recorded from Brazil. Mycotaxon. Available at: https://www.ingentaconnect.com/content/mtax/mt/2021/00000136/00000001/art00008 [Accessed June 25, 2021] 【R3-08537】2021/6/25投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ ブラジルの大西洋岸森林から7種のScytinopogon属菌を報告した。 そのうちS. caulocystidiatusとS. foetidusの2種を新種記載した。 各種についてSEM観察を含む形態学的検討を行い、ブラジル産の種の検索表を作成した。 Brazil, Santa Catarina, Florianópolis, Ilha do Campeche, Trilha do Morcego (新種) Scytinopogon caulocystidiatus A.N.M. Furtado & M.A. Neves 語源…柄シスチジアの 【よく似た種との区別】 Scytinopogon dealbatus ブラジルに分布する 子実体のサイズが類似している 子実体が乾燥時帯赤褐色 子実体の形状が類似している 子実体がやや脆い 子実層托が平滑 柄基部に菌糸体を欠く 子実層を両面に有する ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり担子胞子が類球形ではなく楕円形 本種と異なり柄シスチジアを有するのではなく欠く ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Brazil, Santa Catarina, Florianópolis, Costão do Santinho, Morro das Aranhas (新種) Scytinopogon foetidus A.N.M. Furtado & M.A. Neves 語源…不快臭の(子実体の臭いから) 【よく似た種との区別】 Scytinopogon havencampii ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりブラジルではなくサントメ・プリンシペなどに分布する 本種と異なり柄が帯橙白色 本種と異なり柄が円筒形 本種と異なり子実体の臭いが強い腐敗臭ではなく特別な臭いを欠く 本種と異なり担子器が4胞子性ではなく2胞子性 本種と異なり担子器の小柄が長い 本種と異なり担子胞子が僅かに凹んだ楕円形なのではなく凹まない 本種と異なり菌糸の隔壁がアンプル形でない 本種と異なり蓚酸カルシウムの結晶を含まない ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Scytinopogon robustus ブラジルに分布する 子実体が帯灰紫色 子実層托が平滑 ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種より子実体の形状が細長い 本種より子実体が乾燥している 本種と異なり子実体の枝が扁平~円筒形で狭い箆状なのではなく扁平 本種と異なり子実体に不快臭を欠く 本種と異なり肉に粘性を有するのではなく乾燥している 本種と異なり子実層が片面に生じる 本種と異なり柄実質に蓚酸カルシウムを有する 本種より肉の菌糸の最大幅が広い 本種と異なり菌糸が膨大する ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Scytinopogon echinosporus 子実体が有色 担子器が4胞子性 本種と異なりブラジルではなくスリランカおよびジャワ島などに分布する 本種と異なり子実体の枝が淡紫色で先端が暗紫褐色 本種と異なり子実体の枝が扁平 本種と異なり担子胞子が僅かに凹んだ楕円形なのではなく楕円形~角形 本種より菌糸の最大幅が広い (サンタカタリーナ州新産種) Scytinopogon chartaceus (Pat.) R.H. Petersen 【よく似た種との区別】 Scytinopogon pallescens ブラジルに分布する 子実体の形態が類似している 子実体が乾燥時淡黄色 子実体基部に菌糸体を伴う 子実層托が平滑 ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種より子実体の枝の節間のサイズが大きい 本種と異なり子実体表面が平滑ではなく小皺状およびやや綿毛状 本種と異なり子実体基部の菌糸体が疎らでない 本種と異なり子実体基部の菌糸体が緩いのではなく非常に密である 本種と異なり担子胞子表面が長い刺を有する小刺状ではなく疣状~瘤状 本種と異なり結晶を欠くのではなく有する ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される (リオグランデ・ド・スル州新産種) Scytinopogon dealbatus (Berkeley) Corner 【よく似た種との区別】 Scytinopogon caulocystidiatus ブラジルに分布する 子実体のサイズが類似している 子実体が乾燥時帯赤褐色 子実体の形状が類似している 子実体がやや脆い 子実層托が平滑 柄基部に菌糸体を欠く 子実層を両面に有する ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり担子胞子が楕円形ではなく類球形 本種と異なり柄シスチジアを欠くのではなく有する ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Scytinopogon scaber ブラジルに分布する 子実体の形態が類似している(この種の幼時の子実体に類似) ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子実体が直立する 本種と異なり子実体の枝が乳頭状 本種と異なり子実体がゼラチン質でない 本種と異なり子実層が子実体の両面ではなく片面に生じる ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Scytinopogon pallescens ブラジルに分布する 形態的に類似している(この種の子実体ががっしりしている時に混同のおそれがある) 子実層托が平滑 ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子実体が乾燥時帯赤褐色ではなく淡黄色 本種より子実体ががっしりとしている 本種と異なり子実体の枝が扁平 本種と異なり子実体がゼラチン質でない 本種と異なり柄基部に菌糸体を欠くのではなく伴う 本種と異なり子実層が子実体の両面ではなく片面に生じる 本種と異なり担子胞子が角形~結節状 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される (サンタカタリーナ州新産種) Scytinopogon pallescens (Bresadola) Singer 【よく似た種との区別】 Scytinopogon chartaceus ブラジルに分布する 子実体の形態が類似している 子実体が乾燥時淡黄色 子実体基部に菌糸体を伴う 子実層托が平滑 ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種より子実体の枝の節間のサイズが小さい 本種と異なり子実体表面が小皺状およびやや綿毛状ではなく平滑 本種と異なり子実体基部の菌糸体が疎らである 本種と異なり子実体基部の菌糸体が非常に密ではなく緩い 本種と異なり担子胞子表面が疣状~瘤状ではなく長い刺を有する小刺状 本種と異なり結晶を有するのではなく欠く ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Scytinopogon dealbatus ブラジルに分布する 形態的に類似している(この種の子実体ががっしりしている時に混同のおそれがある) 子実層托が平滑 ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子実体が乾燥時淡黄色ではなく帯赤褐色 本種ほど子実体ががっしりとしていない 本種と異なり子実体の枝が扁平でない 本種と異なり子実体がゼラチン質 本種と異なり柄基部に菌糸体を伴うのではなく欠く 本種と異なり子実層が子実体の片面ではなく両面に生じる 本種と異なり担子胞子が角形~結節状でない ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Scytinopogon robustus ブラジルに分布する 子実体の形態が類似している(本種がこの種の淡色型のように見える) ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種より子実体が淡色 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種と異なり菌糸が膨大する ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される (サンタカタリーナ州新産種) Scytinopogon robustus (Rick) Corner 【よく似た種との区別】 Scytinopogon pallescens ブラジルに分布する 子実体の形態が類似している(この種が本種の淡色型のように見える) ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種より子実体が濃色 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種と異なり菌糸が膨大するという特徴を欠く ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Scytinopogon foetidus ブラジルに分布する 子実体が帯灰紫色 子実層托が平滑 ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種ほど子実体の形状が細長くない 本種ほど子実体が乾燥していない 本種と異なり子実体の枝が扁平ではなく扁平~円筒形で狭い箆状 本種と異なり子実体に不快臭を有する 本種と異なり肉が乾燥しているのではなく粘性を有する 本種と異なり子実層が片面に生じるという特徴を欠く 本種と異なり柄実質に蓚酸カルシウムを有するという特徴を欠く 本種より肉の菌糸の最大幅が狭い 本種と異なり菌糸が膨大するという特徴を欠く ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される (その他掲載種) Scytinopogon scaber (Berkeley & M.A. Curtis) D.A. Reid 【よく似た種との区別】 Scytinopogon papillosus 南米に分布する 子実層托が乳頭状 本種と異なりブラジルではなくボリビアに分布する 本種と異なり子実体が帯赤色 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種と異なり担子胞子が楕円形 本種と異なり菌糸が非常に強く膨大する Scytinopogon dealbatus ブラジルに分布する 子実体の形態が類似している(本種の幼時の子実体に類似) ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子実体が直立するという特徴を欠く 本種と異なり子実体の枝が乳頭状でない 本種と異なり子実体がゼラチン質 本種と異なり子実層が子実体の片面ではなく両面に生じる ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される